熊本で教科書議連発足 育鵬社など採択目指す

2011.8.12 02:04 日刊紙

 日本の歴史や文化に誇りを持てる教科書が、熊本県内の公立中学校で使用されることを目指す超党派の地元市町議員の連合組織「子供たちに誇りと希望をつなぐ議員の会」が11日、熊本市で発足した。自虐史観を排した育鵬社や自由社の教科書採択を県内各市町村の教育委員会に要望していく。

 同会に加わったのは熊本市や八代市、菊陽町など県内22市町議会の議員計200人(11日現在)。会長には竹原孝昭・熊本市議が就いた。

 この日の設立総会では、伝統と文化を尊重し、国と郷土を愛する態度を育むことを目標としている改正教育基本法の趣旨に沿った教科書の採択を目指すことを決議。育鵬社や自由社の教科書が採択されるよう、それぞれの議員が地元の教育委員会に要望していくことを確認した。

 熊本県では県内各市町村が11地区に分けられ、各地区の市町村が設置する採択協議会が地区内の中学校で使う教科書を審議・答申し、各市町村の教育委員会が採択することになっている。平成24年度から27年度まで使用される教科書は今年8月末までに採択される。

 これまでに横浜市や栃木県大田原市、大阪府東大阪市などで来年度以降、育鵬社の歴史や公民の教科書を使用することが決まっている。議員の会の落水清弘事務局長(熊本市議)は「他の自治体で育鵬社などの教科書が採択されていることは非常に心強い。できるだけ早く、健全な教科書を子供たちに届けられるようにしたい」としている。

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